「猫は室内で飼わなきゃいけないの?」「犬の登録って何をすればいい?」「もし自分が倒れたら、ペットはどうなる?」
大切な家族であるペットと、安心して暮らすための知識をまとめました。
奄美大島は豊かな自然と、希少な野生動物が共存する島です。ペットとの暮らしを守ることは、島の生態系を守ることにもつながっています。知っておくと、ペットも人も、島の自然も、みんなが安心できます。
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 室内飼育が基本 | 飼い猫を外に出さないことが原則。外飼いは条例違反になる場合があります |
| マイクロチップの装着 | 迷子や事故の際に飼い主を特定できます。費用は全額助成されます |
| 不妊・去勢手術 | 望まない繁殖を防ぎます。費用の一部が助成されます |
| 5匹以上の飼養 | 5匹以上飼う場合は市への届け出・許可が必要です |
| 野良猫への餌やり | 無許可での餌やりは条例で禁止されています |
マイクロチップは動物病院で装着できます。費用は奄美市が全額助成しており、実質無料で手続きができます。不妊・去勢手術も助成対象です。
ペットの外飼いは、動物自身の安全だけでなく、人間への感染症リスクにもつながります。特に奄美はマダニが多い環境です。知っておくことで、ペットも自分も守れます。
| 感染症 | 感染経路・リスク |
|---|---|
| 猫ひっかき病 | 猫に引っかかれることで感染。リンパ節の腫れ、発熱などが起きることがある |
| トキソプラズマ | 猫の糞に含まれる寄生虫。妊婦さんは特に注意が必要 |
| パスツレラ症 | 犬・猫に噛まれたり舐められたりして感染。傷が化膿する場合がある |
| SFTS(重症熱性血小板減少症候群) | マダニに刺された動物を触ることで感染することがある。致死率が高い感染症 |
| Q熱 | 猫・犬・牛などから感染する細菌性疾患。発熱・倦怠感が続くことがある |
奄美大島はSFTSを媒介するマダニの生息数が多い地域です。外に出たペットがマダニをつけて帰ってくることがあります。
※動物から人への感染症を「人畜共通感染症(ズーノーシス)」といいます。疑わしい症状がある場合は、かかりつけ医または保健所に相談してください。
犬の登録と狂犬病予防注射は、法律で義務づけられています。「面倒だから」と後回しにしてしまいがちですが、ご近所や社会全体を守るための大切な義務です。手続きは思ったより簡単ですよ。
| 手続き | タイミング | 費用 |
|---|---|---|
| 犬の登録 | 生後90日を過ぎたら(生涯1回) | 3,000円(転入で登録済みの場合は無料) |
| 狂犬病予防注射 | 毎年1回(生後91日以上) | 約3,400円(注射+注射済票) |
⚠️ 飼い犬が人を噛んだ場合
保健所への報告義務があります。隠さずに速やかに連絡してください。狂犬病は発症すると致死率がほぼ100%の非常に危険な感染症です。予防接種は飼い主の責任です。
一人暮らしの方や高齢の方から「自分に何かあったらペットが心配」という声をよく聞きます。元気なうちに「もしも」の備えをしておくことが、ペットを守る最大の愛情です。
| 備えること | 内容 |
|---|---|
| 預け先を決めておく | 家族・友人・知人の中で、万一の時にペットを引き受けてくれる人を事前に相談しておく |
| ペット情報カードを作る | ペットの名前・年齢・病歴・ワクチン接種歴・かかりつけ病院・性格・好きなもの などをまとめたカードを財布や玄関に入れておく |
| 遺言書・エンディングノートに記載 | ペットの今後の世話を誰に頼むか、費用はどうするかを明記しておく |
| 緊急連絡先の共有 | ペットを知っている人(近所の方など)に、緊急時の連絡先を伝えておく |
※カードは財布の中・玄関の目立つ場所・冷蔵庫のドアなど、見つけやすい場所に置いておきましょう。
ペットを迎えることは、その命が尽きるまで寄り添うという約束です。「かわいいから飼いたい」という気持ちはとても大切ですが、その先にある責任についても、一緒に考えてみてください。
| 確認事項 | 考えてみてほしいこと |
|---|---|
| 終生飼育ができるか | 犬は10〜15年、猫は15〜20年生きることもあります。最後まで一緒にいられる環境かどうかを考えましょう |
| 医療費の準備 | 病気・ケガのときの治療費は予想以上にかかることがあります。日頃から貯蓄で備えておきましょう |
| 生活環境の変化への対応 | 引越し・結婚・出産・転勤などの変化があっても、一緒に生活を続けられるか確認しておきましょう |
| 家族全員の同意 | 一人だけが「飼いたい」と思っていても、世話をするのは家族全員です。必ず事前に話し合いましょう |
どうしても飼い続けることが難しくなったとき、「捨てる」という選択肢はありません。次の方法を検討してください。
⚠️ 遺棄は犯罪です
動物の遺棄・虐待は動物愛護管理法により罰せられます(遺棄は1年以下の懲役または100万円以下の罰金)。「もう飼えない」と思ったら、まず相談してください。
ペットのことで困ったとき、どこに相談すればいいかわからない方も多いです。行政の窓口は思ったより身近にあります。遠慮せず相談してください。
奄美大島では、飼い猫が外に出てノネコ(野生化した猫)になることが、希少な野鳥や生き物への深刻な脅威になっています。大切な猫を守るためにも、島の自然を守るためにも、室内飼育はとても大切なことです。